日本人の心の故郷であり、世界各国の方に愛されている富士山は、世界遺産一覧表に “Fujisan, sacred place and source of artistic inspiration”(富士山-信仰の対象と芸術の源泉)と記載されています。
「日本と富士山の歴史」「稲作漁労文化の共に生きるという精神」を子ども達に伝え、音楽・ダンス・武道・芸術・食を通して、国境も人種も言葉の壁も乗り越えて、一つの大きなWA(和・輪・環)を広げたいという願いが、
全てのプログラムに込められています。
文部科学省で推進している、ESD(Education for Sustainable Development=持続可能な開発のための教育)では、「世界を救うのは、まず、問題を知ること!地球の温暖化。生きものの絶滅。貧しい国や、戦争がつづく国…。世界中にいろんな問題があることを知ることから、
ESDははじまる!」「世界中の問題はつながっていることを感じることが必要! 大人がやったことは、子ども達の未来につながっていく。世界はすべてつながっている。
自分のことだけを考えていてはいけない!」「自分のできることをやってみる! 世界を救うのは、毎日少しずつの行動の積み重ね!」と訴えています。
美しい地球を未来の子ども達に残すために、各国大使との交流により世界の問題を知り、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与すること、まず自らが実践することの大切さを伝えます。
FUJISAN地球フェスタ WA は、「未来の子ども達に、美しい地球を、そして日本古来の古き良き生き方を残してあげたい」というテーマを掲げ、下記の3つの目的を柱にフェスタに関わる事業を行うこととしています。
1.世界を救う 日本の稲作漁労文化
私たち日本人は縄文時代より、生きとし生けるものと共に生きることを喜びとしてきました。日本人が育んできた縄文時代以来の森と海の文化、稲作漁労文化は、自然と共存し豊かな森を守り、争いをすることなく、生命の大切さを見つめ、平和に暮らしてきた文化です。
日本は稲作文化を中心に栄えた国であり、地球規模の環境保全に果たす水田稲作の役割は大きいものがあります。医・食・農同源として、日本古来からの良き食への改善は、健康な体と健全な精神を養います。
「米」は他の作物と異なり、大量の人口を養う力を保持しており、稲作文化の根底にある「共に生きる」という精神性を、日本と世界の子ども達に残す為に、駐日大使及び外交官とそのご家族と市民ボランティアのご協力による、国際交流の和・輪・環をより一層広げ、
21世紀に予想される食糧危機を救い、地球環境保全と世界の平和に大きな役割を果たすことを目的としています。
「大自然と共に和する、日本人の伝統的な生き方(=稲作漁労文化)」を伝えます。
2.未来の子ども達に残したい、美しい地球と世界平和に繋がる和の生き方
いつのときも、子ども達の笑顔は希望の光です。
『教育基本法(平成18年法律第120号) (教育の目標)第二条には、
四、生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。
五、伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。』と記されています。
この教育基本法にのっとり、「みんなのFUJISAN地球フェスタ WA 2019神奈川」は、世界平和の祈りの祭典として、美しい地球を未来の子ども達に残してあげることを目的に開催し、社会に寄与して参ります。
また、平成13 年に公布された『文化芸術振興基本法』(文化庁)の前文には、「文化芸術は、人々の創造性をはぐくみ、その表現力を高めるとともに、人々の心のつながりや相互に理解し尊重し合う土壌を提供し、
多様性を受け入れることができる心豊かな社会を形成するものであり、世界の平和に寄与するものである。更に、文化芸術は、それ自体が固有の意義と価値を有するとともに、
それぞれの国やそれぞれの時代における国民共通のよりどころとして重要な意味を持ち、国際化が進展する中にあって、自己認識の基点となり、文化的な伝統を尊重する心を育てるものである。」と記されています。
日本から世界へ広がった文化。その奥深さを、世代を越えておじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん達から若者や子ども達に伝えます。
また、障がいを持つ方々にも参加していただけるような体験型イベントを各種開催させていただくことで、日本の文化にふれあえる場を多方面の方々に提供してまいります。
各国駐日大使をお招きすることで、世界各国の子ども達の参加を募り、音楽・ダンス・武道・芸術・食を通して、国際的な文化交流を図ってまいります。このフェスタに込められた願いに賛同された100万人の方々の、
熱き思いをのせたメッセージを富士山の麓に結集し、このWA(和・輪・環)を全世界に拡げるために、子どもや障がいを持つ方々を中心に応援メッセージボードへの取り組みを進めてまいります。
3.地方の創生
開催地の伝統工芸品紹介ブースを設け、また、FUJI GLOBAL楽市楽座を開催することで、開催地の素晴らしい技術や食や文化を発信し、経済の活性化や産業界の発展等、社会貢献活動を目的とし、
おらがふるさとの市町村の良いものを世界に発信していく場を提供し、このことを通して、日本には世界に誇れる技術があるということを子ども達に伝えたいという願いが込められています。
子ども達が、自信と誇りを持って、堂々と生きていけるための育成につながっていきます。また、障がいを持つ方の自立を推進するために、障がいをもつ方のブース開催の場を提供いたします。
日本を象徴する富士山ですが、390余座のおらが町のふるさと富士が全国の都道府県にあり、世界24カ国にもご当地富士があります。
このみんなの富士山のネットワークを活かし、フェスタは、2014年、2015年は山梨県、2016年は静岡県、2017年は熊本県、2018年は茨城県、2019年は神奈川県、2021年、2022年は富士山・東京で開催し、今後も、全国持ち回りで開催できるように取り組んでまいります。
日本の豊かな歴史・文化を未来の子ども達に残すために、子どもサミットを開催し、「稲作漁労文化」を学び、自然と共存し、豊かな森を守り、争いをすることなく、生命の大切さを見つめ、平和に暮らした森と海の縄文文化の「共に生きる」ことの大切さを伝えます。
この3つの柱を中心に青少年健全育成、文化継承、世界平和への祭典としてまいります。